東京ウェブデザへろへろ日記
制作後、納品したホームページについて、その後の更新も当方で請け負うというケースもあるが、反対にクライアント側で更新するというのも、よくあるケースである。
後者の場合、更新する担当者がそれほどHTMLに詳しくないケースが多く、ときにはレイアウトが崩れてしまうこともある。そうしたケースをいろいろ見てきたのだが、更新時にもっとも気をつけるべき点は何だろうか?
テキストをただ流し込むだけなら、さほどの問題はないが、やはり、テキストを整形しようとすると、それが崩れの原因になる。はっきりいってホームページでのテキストの整形はむずかしい。HTMLの知識とCSSの知識がともに必要になる。
HTMLは本来、学術論文の記述に向いた仕様になっている。したがって、論文のようなタイプの文章、あるいは事務的な文章を流し込むという作業には向いているはずである。しかし、それが、案外むずかしい。
むずかしさのひとつの原因は、Pタグの仕様にある。PタグのPはパラグラフをあらわす。英文にはパラグラフという概念があるが、それは日本語の段落とはやや異なる。Pタグを入れると、上下に1行の空白行は入り、それが日本語ではうっとおしい。
もうひとつは、リストの仕様である。リストもまた上下に空白行が入る仕様になっていて、これが使い勝手を悪くしている。リストをうまく使いこなすことが、事務的な文章をきれいに見せるときの重要ポイントだが、実際にうまく使いこなしている人はほとんどいないようだ。
そういうふうにPタグもリストタグも使い勝手が悪いため、多くの人の方がやろうとするのは、文頭にスペースを入れてテキストを整形するという手法である。じつをいえば、これが、もっとも悪い方法である。この方法をやれば、レイアウトがすぐに貧相なものになる。
HTMLもワープロも、基本設計は英語向きにできている。ワープロでもそうだが、英語ではスペースはたんなる空白ではない。語と語の区切りという意味があり、その意味をワープロソフトやHTMLのブラウザが判別するようにできている。そのため、英語ではスペースを複数連続して入れることはタブーであり、それは日本語版でも同様である。にもかかわらず、多くの日本人はそうしたことを理解しておらず、スペースをたくさん連続して入れて、それで整形しようとする。テキスト整形の方法はいろいろあるが、これが最悪の方法である。とりあえず、やってはいけないことのベスト1であるから、注意していただきたい。




