インターネットトレンドウォッチング
オーバーチュアのクリック品質が低下していることを、以前の記事で指摘した。
これはリスティング広告を出している広告主にとって、かなり深刻な問題である。しかも、スパムクリックの比率がどんどん上がっており、ますます問題は深刻化している。
スパムクリックは主にポイントサイトによるものである。このポイントサイトというのが、かなり悪質である。ポイントサイトは、登録ユーザーが検索するごとにポイントを与える。登録ユーザーはポイントがもらえてうれしいが、その原資はどこからくるのかというと、オーバーチュアの広告主である。しかし、ポイントサイトのユーザーはポイント目当てで検索するため、もともと検索する気などなく、モノを買おうという気はさらさらない。したがって、これは、無意味なクリックを量産する。
ということは、この収益モデルはオーバーチュアの広告主にスパムクリックで損害を与え、そのことで利益を得るというモデルである。
このスパムクリックをオーバーチュアが認めているわけだから、問題の元凶はやはりオーバーチュアにあるというべきだろう。オーバーチュアとしては、クリック数をふやそうという狙いだろうが、低品質のクリックをふやしても、コンバージョン率が落ちるため、広告主はその結果、入札単価を下げざるをえない。したがって、オーバーチュアの収入の総額はふえないだろう。なぜなら、広告主の多くはすでに損益分岐点ぎりぎりまで広告費を使っているからだ。
つまり、オーバーチュアのコンバージョン率がどんどん下がり、入札単価もどんどん下がるという、負のスパイラルに入ることが予想される。スパムクリックを排してクリーンな仕組みにするか、もしくは、グーグルのようにオープンな仕組みにするか、どちらかにすることをオーバーチュアに望みたい。
いずれにしても、広告主はスパムクリックのリスクを見極めた上で、入札単価を慎重に決めることが求められる。






